2010/11/30

「ポルノ被害と子どもの貧困」シンポジウムに参加しました

11/28立教大学で開催された「ポルノ被害と子どもの貧困」シンポジウムのパネルディスカッションにパネリストとして参加させていただきました

私は子どもたちの支援に携わる者として、声をあげることの出来ない子どもたちの代弁する役割を担い発言をさせていただきました。
子どもたちに変わって十分な訴えになっていたか、反省する点は多々ありますが、なかなか社会に知ってもらうことの出来ない、性虐待・性被害の現状を知ってもらえる機会がいただけたことにまずは感謝の思いでいます。
現場で常々思っているのは、児童ポルノひいては、児童虐待・子どもの貧困の問題は、社会が社会の問題だと認め、私たち大人一人一人がその社会を作っている一員であるところからの認知と責任がなければ、根本的改善には繋がりません。
買う奴が悪い、作る奴が悪いと言っているだけでは、被害を受けている子どもたちは全く救われませんし、救われていません。

社会の土壌そのものを変えていくって、予測もつかない大変な大変なことだけれど、やらないことには変わらないし現状は悪くなっていく一方です。

こういったシンポジウムをとおして、いろんな立場の方と繋がり、知識を得て、自分のすべきことにもっともっと取り組んでいかないとと思っています。この踏み出した一歩を大切にして!!

シンポジウムの様子です↓
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101129/k10015507581000.html

2010/11/21

「あすなろ基金説明会」

本日、社会福祉法人子供の家にて、あすなろ荘が昨年度設立いたしました「あすなろ基金」の説明会を開催いたしました。
日頃からあすなろ荘を支援してくださっている方々より30名ほどの参加者がありました。
説明会前半では、今年度あすなろ荘から専門学校に進学した2名の寮生の近況・収支報告、就学支援活動の現況等をあすなろ荘スタッフよりお伝えし、後半は高卒認定学習会「あすなろ学舍」の講師である行方正太郎先生より基調講演をしていただきました。
参加者の方からは、今後「あすなろ基金」が現実に稼働し続けるためのご意見やご提案をいただくことが出来ました。

経済的支援のみならず、支援してくださる方々とのネットワークと信頼関係こそが、あすなろ荘の財産であると改めて感じずにはいられませんでした。

私たちが持っていない、資源、スキル、ネットワークを支援者の方に提供していただくことで、子どもたちへの支援は厚みを増し、より重層的なものになるのだと思います。

現実は目の前にいる子どもたちへの支援でいっぱいいっぱいの毎日ですが、この繋がりを深め広めることも私たちに課せられた使命。

福祉的視点から一歩離れて、より多角的な視点と取り組みをあすなろ荘の支援に取り入れていきたいです。

参加者の皆様に心からのお礼を申し上げます。
ありがとうございました。

2010/11/19

ルワンダ ジュノサイドから生まれて

昨日の毎日新聞の夕刊に「ルワンダ ジュノサイドから生まれて」(赤々舎刊)についての記事が掲載されていました。この本は、94年中央アフリカのルワンダで起こった民族間紛争により100日間で約80万人もの人々が殺され、大虐殺のなかで行われた性的暴力を受けて子どもを産み育てた女性たちの言葉と写真をまとめたものです。
私もまだ実際に読んではいませんが、新聞に掲載されていた数点の写真を目にしただけで、息が止まりそうでした。写真に映った母と子の瞳から目を反らせたくても反らすことが出来ませんでした。
訳者の竹内万里子さんの「他者の痛みをわかると思い上がるのではなく、わからないと承知しつつ他者を見つめその声に耳を傾け続けることしか私たちには出来ない」という言葉に深い共感と感銘を受けました。

どんな理由からであっても そこにある 産まれた 目の前にある命を  私は尊べることが出来るのだろうか

正直、「出来る!」とはいいきれない自分がいます
それでも「どんな命も尊べる人間になりたい」と心の底から思います


絶対に起きてはならない起こしてはならない暴力から
目を反らさず、何を知り、何を学ぶか、自分の人生にどうつなぎ、どう生きるか
その責任を持つ覚悟を持って
この本を読みたいと思います

2010/11/18

高卒認定資格受験のご報告

大変長い間ブログが更新出来ず申し訳ありません
日々更新していかないと、ブログの意味がありませんよね

まずは週1ペースでも更新することを目指して!

11/13・14に高卒認定資格の試験がありました
今期はあすなろ学舍(あすなろ荘の高卒認定資格取得学習会)から5名受験しました
5名のうち、3名が在寮生、2名が退寮生です
受験者の年齢は16歳から26歳まで、受験科目数も2科目から8科目と
皆それぞれ違いますが、高認を取得して次のステップへ!という思いは一緒です

「受かるか受からないか」の前に、まずは「学ぶことに向き合えるかどうか」からのスタートしている子どもたちばかりです
学びのスタートラインに立てなかったのは、立てない背景がどの子にもあったからです
その背景は家庭環境や社会によって背負わされた背景です

それでも、それでも自らの人生を切り開いていくのは自分自身でしか出来ないことです

私たちには、彼らの代わりに彼らの人生を生きることは出来ません

だからこそ、私たちに出来るほんのささやかな支援を誠実に必死に全力でやっていくしかないと思っています

学習会は引き続き開催していきます!!